手術ロボットの精密性と効率を飛躍的に向上-支えるのはAvalueのAIパワー
台湾台北― Avalue Technology Inc.（TAIEX: 3479-TW）は、組み込み産業用途に特化したコンピューターメーカです。
この度Avalueは、Brain Navi社と提携し、先進AI技術の活用によるロボットの手術支援の革新に取り組んでいます。
両社は、世界初の自律型手術ナビゲーションロボット「NaoTrac」に強力な演算コアを提供し、外科手術をより精密かつ効率的な未来へと導くとともに、患者の治療成果のさらなる向上を目指しています。
AIと高性能コンピューティングが手術ロボット技術の革新を推進
世界の医療用ロボット市場が急速に成長する中、2023年には市場規模が255.6億米ドルに達し、2024年から2030年にかけては年平均成長率（CAGR）16.55％で拡大し続けると予測されています。なかでも、手術支援ロボットは医療用ロボット市場の約3分の1を占めており、脳神経外科、整形外科、一般外科の分野において標準装備となりつつあります。
こうした産業トレンドをいち早く捉えたAvalueは、先進的なハードウェア技術の提供に注力し、手術ロボットのワークフロー最適化と手術後ケア品質の向上に貢献しています。
Brain Navi社の「NaoTrac」：AI が切り拓く脳神経外科の精密な進化
Brain Navi社が開発した「NaoTrac」は、世界初の自律型手術ナビゲーションロボットであり、3D座標システムとマシンビジョン技術を活用して、脳の病変を正確に特定・誘導できます。AI駆動のロボットアームにより、従来の手術手技の限界を超える高精度なポジショニングが実現されます。
「NaoTrac」に搭載されているAvalueの高性能医療用エッジAIコンピュータ「MAB-T600」は、リアルタイムなデータ処理能力と強力なコンピューティングパワーを提供し、「NaoTrac」の高精度手術の成功を支えるいしずえとなっています。
MAB-T660について
● 第12世代／第13世代 Intel® Core™ i3/i5/i7/i9 プロセッサに対応
● Intel® H610E チップセット搭載
● DDR5 4800MHz／5600MHz 対応メモリスロット ×2（最大64GB）
● 映像出力：HDMI ×1、DP++ ×2
● ネットワーク：1 Gigabit Ethernet ×1、2.5 Gigabit Ethernet ×1
● USBポート：背面に USB 3.2 ×4、USB 2.0 ×2、前面に USB ×2
● ストレージ：2基の2.5インチHDD／SSD搭載可能（オプションで3.5インチHDD ×2に対応）
● 拡張スロット：Gen 5 PCIe x16 ×1、Gen 3 PCIe x1 ×3
MAB-T660の主な特長
● 強力なコンピューティングパワーで、医用画像の統合とリアルタイムナビゲーションを実現
第12/13世代 Intel® Core™ i3/i5/i7/i9 プロセッサを搭載したMAB-T600は、医用画像の迅速な統合と3Dイメージの再構築を可能にします。さらに、顔面マッチング技術（Surface Matching）を活用することで、患者の頭蓋の構造や病変の位置を正確に特定可能です。その優れた処理能力により、ロボットアームの制御、手術ナビゲーションの実行、手術部位のリアルタイムかつ精密な追跡を同時に行うことができます。
● 柔軟な拡張性により、マシンビジョンによる精密な位置特定と手術器具の自動認識機能を強化
MAB-T600はPCIe x16スロットを内蔵しており、GPUグラフィックスカードの拡張が柔軟に行えます。これにより、計算能力が向上し、マシンビジョンを活用したロボットアームの駆動や、顔認識技術による正確なポジショニングが可能になります。
「NaoTrac」はさらに、手術器具の自動認識機能を備えており、ロボットアームに装着された器具を自動的に識別することで、手術の流れをよりスムーズに進行できます。
● カスタマイズ可能な電源設計で、データ伝送の安全性を強化
MAB-T600は、3つの PCIe x1 スロットを内蔵しており、カスタマイズや拡張に柔軟に対応できます。「NaoTrac」手術ロボット内部への組み込みを考慮し、MAB-T600の電源スイッチは、PCIe スロットに接続されたカスタム COM ポート拡張ボードを介してロボット外部から操作可能です。さらに、PCIeスロットにはUSB拡張カードも接続できるため、患者のCT/MRI 医用画像データを USB 経由で安全に転送でき、ネットワークを介したデータ転送によるセキュリティリスクを低減します。
● 医療グレードの認証で、信頼性と安定性を確保
MAB-T600は、医療用EMC（電磁適合性）および安全性認証に適合しており、手術室などの医療環境での使用に対応しています。さらに、Avalueは長期的な製品供給保証と迅速な技術サポートを提供しており、医療機関におけるシステムのアップグレードや保守においても安心して導入できます。
現在、「NaoTrac」はすでに約160件の手術に成功しており、AIによる手術ナビゲーションの卓越した効果を実証しています。
Avalueは今後も医療分野におけるパートナーとの連携を深め、人工知能、ロボティクス技術、医療アプリケーションの高度な統合を推進し、よりスマートで効率的な手術および医療環境の構築を目指してまいります。
● 「NaoTrac」についてのお問い合わせ先：
Brain Navi Biotechnology Co., Ltd.：お問い合わせ
● 「MAB-T600」についてのお問い合わせ先：
Avalueジャパン株式会社：お問い合わせ
問い合わせ先
営業本部
Tel：03－5807－2321
Mail: info-ajp@avalue.co.jp
Web：http://www.avalue.co.jp/
Avalue Technology について
Avalue Technology（TAIEX: 3479-TW）は、プロフェッショナルな産業⽤コンピュータメーカであり、x86 および RISC アーキテクチャ製品の開発に特化しています。産業および組み込みマザーボード、産業コンピュータ、パネル PC、システムオンモジュール、POS 端末、タブレット、ソフトウェア、さまざまな IoT 対応製品などに対応しています。Avalue は PCB / 組⽴ / BIOS バージョン管理およびあらゆる種類のアフターサービスにおいて専⾨知識を提供して います。
ISO 9001:2015、ISO 13485:2016、ISO 14001:2015、ISO-45001: 2018 の認証を取得しており、顧客に対してすべての業務⾯で安心をお届けしています。台湾を拠点とし、上海、ニュージャージー、カリフォルニア、東京にオフィスを構えるグローバルな⼦会社網を運営しています。
